Fireを目指すにあたって、最初に手をつけたのはせどりでした。
結論から言えば、失敗しました。
なぜ失敗したか後述致しますが、その前に少しだけ
せどりと転売の違いに関してお話します。
私個人のイメージですが、せどりと転売は違います。
せどりは
「適正価格で仕入れて、適正価格で販売する事で利益を得る」
転売は
「供給が少ないものを寡占し、需要の多い所へ高価格で販売」
です。
え、同じじゃないの?と思われるところですが
前者は全員が得をして、後者は転売者のみが得をする。
経営の世界では「三方良し」という言葉があります。
売り手良し、買い手良し、世間良し。
私は小売に従事しているものですから、この重要性を理解しているつもりです。
せどりは、売った側も買った側も世間一般から見ても良い行いですが
転売は、例えばライブチケットの買い占めや、トレーディングカードゲームの買い占めによる高価格での販売。
これは本来通常の価格で手に入れられた人が、無理に高い金銭を払わねば
手に入れられない状態となります。
この状態では売り手側のみが利益を得ている状態で三方良しではありません。
こういった商売は長く続かず、損を受けている買い手側、世間からの非難で
消えていく事になるでしょう。
そういった意識で取り組んだせどりですが、あえなく失敗しました。
失敗の理由は
・需要を見極められなかった
・送料を見誤った
・梱包費を見誤った
それぞれ説明しますと、重要を見極められなかったのは
価格差のみに注目したからです。
ネットの標準的な価格と店舗価格の差が大きい事が第一条件と考え
それだけで仕入れをしてしまいました。
仕入れたものはブルートゥースイヤホンとコーヒー豆です。
ブルートゥースイヤホンは売れず、コーヒー豆では43円の損失となりました。
送料を見誤ったのは、よく調べもせず「これくらいだろう」と送料を甘く見ていた所
実際には利益の大半を食いつぶす程大きい金額に。
それでもかろうじて出ていた利益ですが「梱包費」も頭に入っておらず
最終的には梱包費を引いて43円のマイナスとなりました。
色々調べて、時間も手間もかけて、実際やってみてマイナスは
サラリーマンしかしていない私にとって大きなショックでした。
サラリーマンでは、指示に対して動いて結果がついてこなくても
給料は支払われます。
次回で修正すれば良いですし、組織で対応可能。
今の私を一つの会社として捉えた時に
努力が実らなかった事は、自信を失わせる出来事でした。
「マイナスという事は給与にならない。あれだけ時間と手間をかけて
うまい棒一本すら買えない。むしろ損失だった。」
しかし、この失敗が今の私の個人としての力量を表していると
認識する事で更に努力が必要なのだと理解できました。
あわせて、退職をしようとしている会社に対しても
会社がやっている事は凄い、自分では到底及ばないと
尊敬の念すら抱きました。
今までぼんやりと生かされてきた自分が
自分個人、会社の凄さ、社会の仕組み等を肌で感じて
頭がクリアになる思いを体験できました。
ああ、世間って凄いな。俺も何か成し遂げたい。
そう強く思いました。